お父さん、ありがとう
こんにちは
みき です。
九州男児で、無口で
亭主関白だった父。
子どもの頃、
私は父の事がすごく怖かった。
幼稚園の頃かな
暗い部屋で一人で寝るのが怖くって
オレンジの豆電球にして寝ていたら
父が会社から帰ってきたとたん
「寝るときは暗くして寝るんだ!」って
有無を言わさず電気をパチン!って消して
襖の戸をバシッと閉めた。
「暗いのが怖いの。。」って言う間に
パチンって、バシッと
電気と共に私の言葉も切られた。
それは何回もあって
そのたびに、私は、
お布団にくるまって
怖い気持ちと共に眠りについていた。
そんな威圧的な父が、
子どもの頃の私は
暗闇の怖さと相まって
すごくすごく怖かった。
この思い出は、
父が怖かった象徴として
よく思い出す情景のひとつ。
「私の気持ちを言っても聞いてもらえない」
「怖さにはひとりで耐えるしかない」
「強い人には屈しなければならない」
そんなビリーフ(信念)が
私の中に根付いのは、この経験の影響も大きい気がします。
小学生になって
成績というものが現れて
父からはいつも「一番になれ」って言われるようになりました。
通知表をもらうたびに
父の前で正座させられては
成績をもとにいろいろと言われた。
そんなに出来の悪い子ではなかったと思う。
でも、褒められた記憶ってない。
常に、現状の上を要求され
そのためにできることを具体的に決めさせられた。
今より上の目標を決め、達成することを強要された。
そう、一番になるために。
守れなかったら、怒られた。
何がダメだったのかを言わされ
何がダメだったのか、こうしろ、を延々と言われた。
私は、
一番になることに興味がなかったし
そこに価値を見出してはいなかった。
だからいつも不満だらけだった。
いつもきちっと正座させられて、
あれこれ指図され、説教されること
コントロールされること
理不尽だっていつもいつも思ってた。
でも我が家では、
父は絶対的存在で
母はそんな父に従順だった姿を
ずーっとみて育ってきたから
それが普通なんだって思いこんでいた。
父に、言葉で反発すること
逆らうことはできなかった。
それはしちゃいけないっていうのと
もちろん、父が怖いっていうのもあった。
でも、それが何回も繰り返されていくうちに
その不満、反発は、
私の中でどんどん膨らんでいった。
小学校高学年にもなると、
それが言葉ででなくても
態度で出るようになっていった。
父に対して睨みつけるような目をしたり
何もしゃべらず父に対して無反応で抵抗したり
私の身体全体で父を拒否する体制をとるようになった。
そしたら、父は
私をたたくようになった。
イラっとしたんだろね
そりゃあ、むかついたよねって思う(笑)
今、親になって
いろいろわかることってある。
私の太ももは、
父の手の形で赤くミミズ腫れ。
ある時は、顔をたたかれて
さすがに母が
「顔はやめてください!」って
とめてくれた。
頬も父の手の形でミミズ腫れ。
痛かったなー
そんな育ちがあって、
私のこの負けん気、打たれ強さ、忍耐強さ、頑固さは、すくすくと育くまれ
さらにさらにと磨かれていったものと思われる笑
だから私は、その頃
父のことが嫌いだった。
私のこと、
なんもわかってない。
わかってくれない!って
思ってた。
父を見返してやりたい。
父を超えてやる!って、
男勝りに思うようになって
絶対、父には負けない!
って、いつもどこかで思いながら
長いこと、生きてきた。
それがね、
結局は、
私が自分の夢を叶えることへと
つながっていった。
私を、
小学校の先生にさせてくれた。
父は私の教員になる夢を反対しました。
お前には無理だって。
それは、父の私への愛からの発言だったと今はわかっているけれど、その時の私は、ただ反発心しか湧かなくて、
悔しくてしかたなくて
父に反対されればされるほど、
絶対、叶えてみせる!って心に決めた。
絶対に負けない!!って
意地と共に。
そして私は、自分の夢を叶えることができた。
父はいつもいつも
私の前に大きく立ちはだかった。
強くて怖いその存在、その壁は、
私を強く逞しく成長させてくれた。
自分で決めたことは真っすぐに諦めない強さ
最後まで出来得る限りをやりきる粘り強さ
自分の望みを叶えるためには、
どんな困難にもひるまず立ち向かう勇気
それらは、
父との関係性で養われたチカラ。
あんなにとことん反発して
あんなに負けたくなくて嫌いだった父に、
私は真っ先に、
教員合格の報告の電話を入れたのよね。
それはもう咄嗟に、
父の会社に電話していた。
電話口で父は、
「本当かー!おめでとう!よくやったなー!」って。
会社内なのに、それはもうおっきな声で
こっちが恥ずかしくなるぐらい
それはもうすっごく嬉しそうに。
父は普段寡黙な人だから、
そのあまりの反応にびっくりしすぎて
想像していなかった父の反応に
私、なんか拍子抜けしちゃって笑
そしたら、
心と身体がじわじわとゆるんでいくのが
自分でわかった。
ふと、
あーーー
やっとこれで終われる
って思った。
なんかしらんけど、ふと、
父との戦いはこれでもう
終わったんだなーって思った。
心の底からホッとした感覚を
今でも覚えてる。
父との電話を切って、
ぼーーーっとしていて、
初めて、
父が私を褒めてくれたなぁ~って思って
それが私は
すっごく嬉しかったんだよな~って
その感激に似た感覚も、今まだ鮮明に覚えてる。
私は今までずっと
父のことを嫌い!って思ってたけど、
ホントのところは、
父に褒めてもらいたかったし
なんだかんだ言って
私は父のことをずっとすきだったんだなぁって気づいた日でもありました。
嫌い嫌いも、好きのうち(笑)
自分でもびっくりだったよね。
この時の私、24歳。
もう成人した、
いわゆるいい大人が、
子どもか!って自分でつっこんだけど、
この日、ようやく大人になれた気がした。
子どもは、
親の前では、
いつまでたっても子どもなんだと思う。
私たちは、
親になっても、ヨボヨボになっても
親の前ではずっとずっと子どもでいていいんだよ。
だから、
いつからでもやり直せる。
お父さん、お母さんに、
「あの時、こうしてほしかった」があるなら
今、やってもらえばいい
「あの時、こう言ってほしかった」があるのなら
今、それを伝えたらいい
もう大人だから、とかないよ。
生きている限り、
やり直せる。
生きなおせる。
あなたは今も、
お父さん、お母さんの前では
立派な^^子ども。
いっぱいいっぱい
甘えたらいいよ。
今からでも遅くない。
今から、甘えたらいい。
「私は父のことがずっとすきだった」
それに気づいて、
認めざるおえなくなったら
もうね、
父と戦おう、なんて思わなくなりました。
ていうか、思えなくなった。
負けない!!って反発するほどに、
私は、潜在的な部分で、ずっと
私をちゃんとみてーーー
私をもっと大事にしてーーー
私のことわかってよーーーー
私のこと受けとめてよーーー
って
私は、父に
私のことを愛してほしいーー
って叫んでいたのだ。
私は父に愛されてるって
ずっと感じたいだけだった。
それを戦うことでしか、
幼い私は、表現できなかったのね。
本当は私
父と戦いたいわけではなかったんだよ。
ただ、
愛されてる実感が欲しかった。
そして、
私は父に愛されてたって
あの電話で私は気づいちゃったのだ。
父の愛を感じられちゃったのだ。
相思相愛♡って気づいちゃった笑
そしたらもう
戦えないよね
無意味だもん(笑)
戦いの中では
愛は感じられないよ。
勝ち負けの関係性の中で
愛を感じることは難しい。
でも、
戦うことで、学んだこともある
成長できたことも、気づけたこともある。
だから、無駄ではなかった。
私には必要だったって思ってるし、
戦うことは必ずしも悪ではないって思ってる。
だけど、
愛してほしい、と願うのは
私が、愛しているからこそ。
だったら、それを
伝えたらいいよね。
方法、手段は何にせよ、
「私はあなたを
愛しています」
「愛してるよ」
って
それを、
そっちを、
伝えたらいいんだ。
戦うことで、ではなくて
差し出すことで、伝えるの。
今は無理!なら
とことん戦うがいい。
いずれ、その時は来る。
なんでそう言い切れるかって、
人は誰もが
その本質は愛、だから。
結局、そこに辿り着くように
この世界は創造されてるから大丈夫。
世界は
愛に溢れているんだよ^^
それからの父との関係性は
今までとは全然違うものとなりました。
アドラーでいうところの
横の関係。対等な関係。
私の前提が変わると
すべてが変わる。
父とかかわるベースが愛となったことで
父との関係性において愛しかなくなった。
初孫を抱かせてあげることもできて
幸せだな~~
こんなに幸せでいいのかな~って矢先、
父は56歳という若さで亡くなりました。
その生きざま、死をもって
私は父からたくさんの学びをいただき
メッセージを受けとりました。
そして、
夫の不倫が発覚して、
苦しくて悲しくて仕方がない時
いつも私は父の仏壇の前に座っていました。
いつも私は父の前で弱音を吐き泣いていました。
そのために、このために、私のために
父は早くに亡くなってしまったのではないかと思いました。
ひとりであの地獄の日々を生きていた頃は毎日と言っていい
亡き父の存在に、
私はたくさんたくさん助けられ支えられ
あの頃を生き抜いてこれました。
夫の不倫を手放すための学びでも、
父からの愛を思い出す場面がたくさんあって
それによって勇気づけられ
大きなチカラを得て
私はいつも
父がそばにいてくれてるっていう感覚と共に
自己再生・夫婦再生の道を歩んできました。
ここまでの道のりは、
私ひとりのチカラで来れたのではない。
たくさんの人のチカラを借り
たくさんのパワーをもらって
ここまで来れた。
その中でも、
父のチカラ、パワーは偉大でした。
それは、
親子になれた奇跡が生んだ愛がなせるものだったのでしょう。
父には感謝しかないです。
いろんな意味で、
父が、私の父で良かったって
心底思う。
父に出逢えて、父の子どもで
本当に良かったって思う。
そう今、思えることも
とても幸せで、
それは夫のおかげさまでもあって。
すべてが、やっぱり愛なのだ。
愛でしかないんだなぁって思う。
死しても尚、
今も尚、
父は私を見守ってくれているって
肌で、心で、感じます。
お父さん、
いつも私のそばに居てくれて
ありがとう。
だから私は今日も、
自信をもって、勇気をもって
自分を生きることができる^^
お父さん、
ありがとう。
***
あーつい長文に。。
いつのものことかー(笑)
それだけ、私は、父への想いが強いのねーって、実感しました^^
なんで急に父のことを綴ったのかというと、
先日、電車である文章を目にし、読み進めてみると、シンクロする部分がいくつかあって、父を思い出しちゃってね。
そして、今このタイミングで、父のことを思い出すって、大きな意味がありました。
宇宙の采配、ほんと恐るべし笑
「お父さん、ありがとう」のタイトルでここまで読み進めてくださったあなただから、あなたも何かシンクロが、感じることが、あるかもしれません。
その文章、シェアしますね。
***
第11回「つたえたい、心の手紙」
銀賞受賞作品
「お父さんのぎゅっ」
昔、子供だった頃、お父さんとよく手をつないで歩いてたね。お父さんの大きな手が、私の小さな手をぎゅっと握る。今度は私が、ぎゅっと握り返す。無口なお父さんとの会話は、お互いの手でだった。何もしゃべらないのに、楽しかったね。
お酒のおつまみを買いに行くと、お父さんはいつも殻の付いた落花生。私達子供は、キャラメルだった。一箱ずつのキャラメルがうれしくて、何度もぎゅっぎゅってしたよね。お父さんもうれしそうに、ぎゅっぎゅっと返してくれた。
なのに気付けば長い反抗期。お父さんが大工だということが私はいやだった。手に職があるという素晴らしさを、子供の私は知らなかったの。ごめんね。
ほとんど口をきこうとしない娘なのに、お父さんから叱られたことは一度もなかった。子供達三人とも。その分、お母さんがこわかったけどね。
ただただ真面目で、心優しいお父さん。お父さんが亡くなった時、私達以上に、会社の皆さんが泣いてくれた。愛されていたんだなーと、お父さんを誇りに思いました。
病院で、少しよろけたお父さんの手を、思わず握った時があったね。細くて弱い手だった。子供の頃、ぎゅっとしてくれた、力強い大きな手ではなかった。それでもぎゅっと私が握ると、ぎゅっと握り返してくれた。長い病院の廊下を一歩ずつ、二人で歩いたね。何も話さなかったけれど、神様のくれた時間だったような気がします。
今朝も、お父さんとお母さんの写真に「おはよう」の挨拶をしています。これからも、子供達や孫達のことを、見守って下さいね。
生真面目そうなお父さんと、ちょっと気取って笑っているお母さんの写真に、私はいつも励まされています。
***
あんなに大きかった父の手が、
病院で握った時は、とても細くって
胸が、きゅーーってなった。
そんな父の手を、少しぎゅってしたら
父が「痛い!」って、
「もう身体が弱ってて、ちょっとの力でも痛いんだよなぁ」って。
泣きそうになった。
父が「アイスを食べたい、一緒に行こう」って言うから
売店まで病院の長廊下を父の手を引いて歩いた。
ゆっくりゆっくり、
少しずつ、途中休みながら
時間をかけて歩いた。
アイスを買って、
ようやく病室に戻れて
それだけで父はしんどそうだった。
でも、父は明るく元気に振舞ってた。
結局、アイスは一口だけ食べて
「あとはみきにやる。食べろ」って。
もう食べることも、しんどかったのかもしれない。
でも、私は、
それは父の優しさだったんだって思ってる。
そのアイス、
チョコアイスだったのね、
「みきもチョコ好きだろ?」って父が笑って
アイスを私にくれたの。
私のチョコ好きは
幼い頃の、父のチチンプイプイの魔法のせいなの^^
このエピソードはまた長くなるから割愛(笑)
だからね、
それは父の愛だなーって思った。
父は、お見舞いに来てくれた娘に
ありがとう、を伝えたくて
愛を伝えたくて
アイスを買ってくれたんだなぁって
私は受けとった。
あれは、
神様がくれた時間だったんだねー、
やっぱ、
愛されてたよね、私。
あーー泣けてくる。。
広告の左下に、
今はもう会えない大切な人へ
手紙を書いてみませんか。
と、書いてありました。
私は今こうしてブログに綴ることで
父に対する想いを再確認すると共に
大好きな父に逢えました。
心がホワホワ~って
あったかくなりました^^
手紙、
書いてみるといいかもしれませんね^^
さてさて!
今日はこれからSMILE講座☆
SMILE最終日の今日も、
いつもと変わらず
SMILEメンバーと有意義な時間を
めいっぱい楽しみたいと思います♪
とってもいいお天気で
嬉しい♪
みなさん、
お気をつけていらしてくださいね!
☆勇気づけELM講座8期・開講決定☆
~自己再生・夫婦再生にむけて~
お席まだあります♪
仲間と共に、
自己肯定感を高めることで
夫の不倫を手放していくプロセスを歩んでみませんか?
ELM講座8期告知ブログは
ELM講座の詳細・お申込みは
☆勇気づけSMILE講座
~愛と勇気づけの親子関係セミナー~
(第1期開催中☆)
☆対面カウンセリング
☆電話フォローサポート
☆親から子への性共育講座
(リクエスト募集中☆)
☆大人の女性のための性教育講座
(リクエスト募集中☆)
☆実践型性共育講座
~アマナレッスン~
(リクエスト実施します☆)
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