証拠品エピソード①~女から夫への手紙~
こんにちは
みき です。
先日、こちらの記事で証拠品を処分したことを書いた際
リクエストいただいた
「処分した証拠品のエピソード」を5回シリーズで(笑)
綴っていこうと思います
(証拠品が5個だったので^^)
今日はその1回目
「女から夫への手紙」
***
この
「女から夫への手紙」は、いわゆる不倫発覚の元証拠です
不倫が発覚した日のことは今でもよく覚えています
当時、幼稚園生だった下の子を寝かしつけ
何気なく家族共有の勉強部屋のドアを開けたところ
夫が何かを自分のお腹にガサガサッと慌てて隠したのです
その時私は
まさか夫が不倫の証拠となるものを持っているとはこれっぽっちも思っていなかったので
「何か隠したでしょう~なになに~?」って茶化しながらたずねたら
夫は
「これは絶対に見せられない」と、こわばった顔をして言い
お腹の中に隠したものを私に見られないように、ぎゅ~っと押さえつけたのです
思ってもみなかった夫の反応に
これはおかしい、と瞬時に思いました
そのあと
私「見せて!」
夫「見せない!」
のやりとりが続き、もう普通の状態ではいられなくなっていた私は
力づくでそれをとりあげたのです
出てきたのは
かわいらしい封筒の手紙
どう見ても、どこから見ても
女の人からもらったであろう手紙
私はそれを見た瞬間
もう心臓の鼓動がバクバクバクバクすごい速さになり
胸が苦しくなって
手はふるえ
頭の中はもう何が何だかよくわからない状態になりました
「今、私の身に何が起きているんだろう」
「今、私はなんでこんなことになってしまっているのだろう」
そんな思考がぐるぐるしながらも
私は、ふるえる手でその封筒の中身を取り出し、出てきた手紙を読みました
手紙には
女の夫への想いが延々とつづられており
何度もふたりで出かけたことが分かるような内容
そして、次の日の女の誕生日をふたりで祝うことを楽しみにしている
そんな女の恋する想いが何枚にも書かれてありました
その文面を読みながら
私の体中の血がものすごい勢いで逆流していくのがわかりました
ワナワナと心の底から沸き起こる様々な感情、動揺・・
今までに感じたことのない身体と頭の感覚・・
あの時体感したことは
今も私の心、身体がしっかり覚えています
きっと忘れることはないでしょう
そしてね
不思議なんだけど、その時、第三者の私の声が頭の中でこだましていました
「きた、きた、きた~~~」って
不倫が発覚するまで
私は本当に幸せだな~と思いながら日々を過ごしていました
かわいい子ども2人に恵まれ
夫は一所懸命仕事を毎日頑張ってくれている
家族みんな健康で、人並みの生活を送ることができている
専業主婦だったので、大好きな子どもたちと共に過ごす時間がたくさんある・・
こんなに幸せでいいのだろうか・・そんな気持ちで日々を過ごしていました
だからね
いつか、この幸せは終わってしまうのではないか、という不安があったのです
人生はいいことばかりではない
このまま幸せな状態が続くわけがない
きっとそのうち何かが起こるに違いない
そんな思い込みの中で生きていたから
「きた、きた~~」って言う声が聞えたのでしょう
ほら、やっぱりね!って感じで(笑)
そしてそのあと
「私で良かった!」って思ったことも覚えています
何かが起こるのが
子どもでなくて良かった!って真っ先に思ったのです
子どもに何かが起こったらもう耐えられなかった・・
私で良かった
私に降りかかって良かった
だって自分でどうにかできるもの
私の問題であるならば私が頑張ればいいだけのことだから・・
なんだか今は頭真っ白だけど、私で良かった・・
そんな風に、何度も頭の中でリフレインしていたのを覚えています
この時は、自分で何とかできる、大丈夫って思ったんですね
今までなんでも自分の力で乗り越えてこられたから
今回もまた乗り越えられるって思ったの
私が頑張れば、すぐに乗り越えられるって
だから
発覚後、私は「頑張った」のです
自分が我慢して、耐えて耐えて頑張れば
この状況は乗り越えられる
私の問題だから、苦しくても私が頑張らなければいけない
それで
見ざる言わざる聞かざる、愛され妻・・
いろんなことを頑張りました
それを辛くても実践することが
今の私の課題なんだ、これをクリアしなければ幸せは取り戻せない
周りの誰にも夫の不倫のことは言えずにいたから
ひとりで全部抱え、頑張っちゃったんですね・・
まぁ、やっぱりそれでは限界がきて、挫折して
その段階をいずれ抜け出していくのですが^^
女の手紙を読み、明らかに不倫だと思い、夫に問いただすと
「ただの同僚だ」の一点張り
何度問いただしてもその姿勢を崩さない夫
その夫を信じたい気持ちと
絶対おかしい、そんなわけない!と疑う気持ち
その両方の気持ちで、私の心はどんどんぐちゃぐちゃになっていき
私を裏切っていたのか・・
子どもたちをも裏切っていたのか・・
今までの幸せな日々は全部嘘だったの?
今までの結婚生活はなんだったの?
そんなことする人だったんだ・・
そんなことする人じゃなかったよね?
いや、そんなことできる人だったのか・・
え・・
私、ずっとだまされていたのかな
・・・嘘でしょ?
だったとしたら、ひどい・・
私はずっとあなたを信じて生きてきたのに
あなただけを信じて生きてきたのに
どうして?
どうして私がこんな目にあわなきゃいけないの?
なんで?
なんでなの?
・
・
・
そんな風にどんどん気持ちが落ちていき
私は暗く孤独な世界へと入り込んでいったのです
その世界に入り込んでしまってからは
私は正気ではいられなくなり
あまり記憶がありません
朝方まで夫とやり合ったのは覚えています
その手紙はぐしゃぐしゃにして夫に投げつけました
本当に何もないのか確認するため
女に電話をかけさせました
ずっと泣きじゃくりながら
夫を責め続けました
夫を何度もたたきました
たたきながら
「なんで?どうして?」って何度も泣きながら訴えました
そんな断片的なことは覚えています
夫は結局
最後まで「ただの同僚」という言い訳を崩さなくて
でもそんなの嘘ってわかるじゃない?
電話をかけさせた時も、すごく女を気遣っているのがわかったし
夫はわざと女にそっけなく話しているのもわかったし
そのやりとりが茶番にしかみえなかった
そんな嘘、すぐわかるに決まってるじゃんね?
何年、あなたと夫婦やってると思ってんの?って話よ(笑)
だから
その時の夫の態度が余計に不信感をあおり
私は一晩中わめきちらした後からは
心を閉ざしていきました
苦しい、寂しい、辛い、悲しい
それらを全部
夫に伝えることをしなくなりました
その時の私は
もう夫に伝えてもどうせ伝わらないって
あきらめてしまったから
「今、目の前にいる夫は私が信じていた夫ではない」
そう思い知らされた私は
そんな夫とこれからも夫婦をやっていけるのか?という壁にぶちあたり
自分の殻にどんどん閉じこもっていったから・・
その日の朝方
1時間ぐらい布団に入ったのだけど、全然眠れなくてね
この先、私はどうすればいいのだろう・・
私はどうなってしまうのだろう・・
そんな不安、恐怖でいっぱいで
この先の人生がいきなり遮断されてしまったかのようになり
目の前が真っ暗になり
本当に怖くて怖くて仕方なかった
そしてただ悲しくて悲しくて
涙がどんどん溢れ、とめどなく流れ続ける・・
まくらは涙でびっしょり濡れ
私は布団の中で
孤独に耐えながら、朝までふるえていました
*****
たった1枚の手紙で
たったひと晩で
幸せな日々は地獄の日々へと転換しました
あまりにも突然で
「その状況を受け止めるだけで精一杯」でした
それなのに
次から次へと溢れだす感情、思考とも戦わなければならない
そう
その頃は戦っていました
すべてに対して、負けないようにと戦ってた
しんどかったな~^^;
でもそんな時期があっての今だし
その時期があったからこそ、身をもって学んだこと、気づいたことがある
だからそのしんどかった時期も決して無駄ではなく
必要な経験だったんだな~とつくづく思います
すべてのことは
いずれ「学び」「糧」となる
そんな日は必ず来るのです^^
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